2005年07月03日

おっさん

女装している男を見た@ホームセンター。
私の隣で猫缶を物色していた。

「おっさんがいるな」と思ったのだ。
カートをドライフードと猫砂で山にして、猫缶を選んでいるおっさんが。
私は、ずっと品切れ中だったあの缶詰入荷したかなあと、
暑さにボーッとしつつ棚の前に立ったので、はっきりと確認したわけではない。
でも何というか、わかりますよね?
目の端っこにチラッと見えた肩幅だとか髪型とか、そんな感じのアレが。
そのアレの印象が丸ごと男だったわけです。

そのおっさんの真ん前に私の欲しい商品があった。
おっさんは物凄く邪魔であった。
しかも何かブツブツと、聞き取れないくらいの声で独り言を言っている。
邪魔だなー喋ってないでどいてくんないかなー。
こういうときはさりげなく場所を詰めれば相手は察してくれるものだ。
そう思い、おっさんとの間合いをほんの少しだけ詰めてみた。
するとおっさん、察するどころか私に近寄ってきやがんの。
ちょっとあんた、間違ってるよ!

もしかしたら私が動いたのがわからなかったのかもと思い、
3回繰り返したが3回とも同じことだった。
私詰める→おっさん寄ってくる→私おののいて遠ざかる→おっさんそのまま
気づいたら元いた位置より随分右に来ちゃってる私。

温厚な私だが、商品に近づくことすら許されないとあってはさすがにムカッと来て、
ちょっと離れたところからおっさんをじろっと見た。
相変わらず何事か呟くその背中と胸板、髪の刈り込み具合は紛うかたなくおっさん。
だけど穿いているのはスカート。しかもマーメイド。
当然脛毛ゼロ+ストッキング着用。可愛らしいサンダルまで履いている。
どうでもいいがそのときの私の格好は、Tシャツ+膝丈のパンツ+スニーカーだった。

そうか女装か。私は何となく納得した。
私には男装の趣味はないので推測でしかないが、
おっさんは私にさりげなくアピールしていたのだろう。気づけと。
もちろん趣味で好きだから女装するのだろうが、
するからにはやはり気づいてほしい、きれいな自分を認めてほしいという
自己顕示欲みたいなものが発生するのではなかろうか。
猫缶を選ぶ横顔からはうっすらと化粧が施されているのがわかった。
おっさんたら何となく楽しそうで、格好も見て不快になるものではなかった。
まあ可愛いってわけでもなかったんだけど。

商品を手にレジに行くと、またもおっさんと遭遇した。
カートの中はさらに山になっており、レジの女の子は四苦八苦していた。
おっさんは「ほんとすみません、僕が自分で袋に入れるので」と、
何度も何度も謝りながら女の子と手分けして袋詰めをしていた。

何匹飼ってんだよ!と突っ込みたくなるような量だったのがすごかったが、
おっさんと暮らす猫は幸せそうだなとちょっと思った。
もしかしたら初めて猫を迎える人なのかもしれないが、
猫缶を物色している間、よくよく聞いてみるとおっさんはずっと、
「どれが好きなのかな。どれなら食べるんだろう」的なことを言っていた。

今度会ったら話しかけてみよう。
posted by 6 at 04:45| 埼玉 ☁| Comment(2) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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