2005年10月19日

壊れた

金曜の夜、PCから「○○をインストールしてから電源を切る」と宣言された。
されたからには嫌だとも言えず、そうですかと思いつつ電源を落とした。
一旦席を離れ、再び戻ってスイッチを入れたらなんですか。
ネットもメールも繋がりやしない。画面が真っ白。
何か変なことしたかなと、もう一度電源を落として入れ直す。
またも真っ白。ウィーンとすら言わず、すっかり無口になってるPC。
変なことも何も、何回か左クリックしただけなので、
無口の原因は電源を切る前に行ったインストールとしか思えない。

「あのさー、パソコンが壊れちゃってさー、ネットに繋がらないんだけど」
遊んでいる最中に電話でいきなりそんなことを言われても、
弟としてもさぞ困ったことだろう。
弟「なんで?何かしたの?」
私「何かインストールするって出ててー、
  終わったあとに電源入れ直したらダメだった」
弟「インストールって何したの?」
私「それがわかりません」
弟「わかんないんだったら俺にもわかんねえなあ」
私「わかんないのにインストールしたからかね」
弟「してから言うなよ」
プロバイダーに電話して聞いてみーと、呑気な答えを頂いて電話を終えた。

前の会社で私はPC相手にある設計の仕事をしていた。
専門職ではなかったので事務仕事もしていたが、
終日PCに向かいっぱなしのこともよくあった。
コンピュータのことを専門的に勉強したわけでも、
設計の専門学校に通っていたわけでもない。
入社して配属された先で叩き込まれた。
呪わしいほど嫌いだった数学から離れ、
国語だけを勉強して生きてきたというのに、
社会人になってまで、まさか「サイン・コサイン・タンジェント」等という
恐ろしい言葉を職場で耳にすることになろうとは夢にも思わなかった。
冗談でなく泣きそうになった。周りは全て理系の賢い人ばかりだった。

「私は!事務職だと思って!入社したのに!」
と上司相手に何度も言ったが、まあ言ったところで通るはずもなかった。
親切な先輩方にみっちり教えていただいたおかげで、
会社を辞める頃には「もったいない」と言ってくれる人がいるくらいにはなった。
特にキーボードを叩くのが速かったらしく、
私が図面片手に打ち込んでいるのを横で見ていた人が、
「速ぇ〜」となぜか大笑いしていたのを覚えている。

しかしPCをわかっているわけではなかった。
打ち込めば図面は出るが、その仕組みはいつまで経ってもわからなかった。
元々興味があるわけではないので新しいことを覚えるのも面倒だった。
手元に仕事を残さないことを心に決めていたので仕事は速かったが、
早く帰りたい一心でスピードが加速していただけのことだった。

どちらかというと図面のコピーの方が好きで得意だった。
A1やA2の大きいサイズで枚数も数十枚と多いので、
たかがコピーといえども人によって性格と差が出る。
失敗すると薄い図面は機械に挟まって破れるし、
用紙で手を切って流血することもある。
あれはあれで結構サバイバルな世界なのだ。

そんな風な日々の鍛錬の結果、
最終的に私は指先で触れた紙の厚みで枚数がわかるまでになった。
自分で言うのもなんだがこれは図面を出すことよりも凄いと思った。
だって第三の眼が指先に宿ったわけですよ。
触って「これは20枚だな」と思うとその通りだったりするわけですよ。すごくない?
そう興奮しながら言ったところで、誰にも感心してもらえなかった。
不思議だ。なぜなんだ。思い出すと未だに謎だ。

そんな過去にまで思いを馳せつつ、プロバイダーに電話した。
懇切丁寧に教えてもらいながら、結局は右クリック一発で直った。
posted by 6 at 12:09| 埼玉 ☔| Comment(2) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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