2006年01月29日

やあやあ

お久しぶり!僕です!
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こんな格好で失礼するよ!
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おっといけない、あくびまで!
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久しぶりでなんだけど、僕、丸いよね。
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丸すぎて顔が入りきらないんだよ…
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3階建て+屋上付きのダンボールハウスがお気に入り。
客人が来ると1階に逃げ込み、
おもちゃをくわえたままダッシュで2階を駆け抜け、
3階に設置されたクッションで昼寝を決め込む。
気が向いたら毛布の敷かれた屋上に上がり、
人間どもや外の様子を厳しく監視。
なんて忙しい日常!ハードスケジュール!!

猫になりたい。
スピッツの昔の曲にもそんなタイトルがあったなあ。


普段は開かない蓋が、一昨日の夜入浴中に開いてしまった。
裸のまま洗い場で泣いた。
涙も鼻水もダラダラと流れては落ちたが、
風呂場だからいいやと流し放題。

泣くことはカタルシスを感じるための大切な行為で感情だ。
溜め込むばかりで清算する場所がなければ、
人が人として生きて行くこと自体がかなり困難になる。
わかっているのにそれができない。
できなくなってから、もう大分経つ。

どうでもいいことではよく泣く。
直接自分と関係のない物事なら泣ける。

溜め込まれたものの上にはいつしか蓋ができた。
変な蓋で、外から他人に開けられることはない。
感情のうねりから、せり上がって隙間ができることもない。
触っても痛くも痒くもない。
自分で開けようとは思わない。思うなら蓋などできない。
それなのにいきなり開いてしまうことがある。
そうなるともうだめだ。

入浴中はいつも考えごとをしている。癖だ。
風呂から上がったら何を考えていたか思い出せないような、
瑣末でくだらない内容が多い。
記憶をなぞることもある。一昨日はそれだった。

にゃにゃこのことを笑って思い出せる日はいつだろう。
運転中に思い出しても、路肩に停まらずそのまま走れる日は。

泣かないのは限がないことを知っているが故の防御本能か。
少しもすっきりなどしない。
愛情が深まっていく一方なのを確かめるだけで。

それにしても冬の風呂で泣くと寒いので困る。
愛しても愛しても愛し足りない猫という存在にはもっと困る。
困るねー実際。
posted by 6 at 13:08| 埼玉 ☁| Comment(3) | TrackBack(0) | | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2005年12月18日

ママ

この、靴下手前のうっすらとした、
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かかと近くのほんのりとした、
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淡い淡い茶色は、ママから貰った大事な色だよ。


にーすけが廊下で走り回っている…この寒いのに…
猫は寒さが苦手なんじゃなかったんでしょうか。
「ちょっと!あっちで遊ぼう!ねえ!ねえってば!」
ってな感じで誘いに来るんですけど…あっちは寒いんだよ…

天気予報では沖縄は気温20℃だそうだ。
今日仕事中にしみじみと思ったが、
この私を引き留め続けることができるにーすけって相当すごい。
私にとって「島に行きたい」という願望は、すべてを凌駕するのに。
その気持ちの前でだけは本当に我儘で、
何があっても島を最優先させてきたというのにそれなのに。
おっかしいなあ!実に不可解。

可愛いって罪ですね。
posted by 6 at 23:31| 埼玉 ☀| Comment(3) | TrackBack(0) | | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2005年12月13日

キノコ

放っておくとこんなのが生えてくるから困る。

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しかも階下の人の動きに合わせて伸び縮みするから恐ろしい。


なんだか間が空きがちで申し訳ありません。
にーすけの膀胱炎がぶり返したりなんだりで、
結構いっぱいいっぱいな感じでしんどいですが、
これからも細々とやっていくつもりでおりますので、
どうかよろしくお願いいたします。

って年末の挨拶みたいになっちゃったよ。まだ半月以上あるよ。
年賀状?なにそれ。大掃除?もっとなにそれ。
もういっそ、明日が1月20日くらいだったらいいのに…
と、毎年年末近くなると思うのでした。
posted by 6 at 12:02| 埼玉 ☔| Comment(5) | TrackBack(0) | | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2005年11月22日

ちびすけ!

写真をデジカメで撮り直すという素人爆発極まれりな画像ですが、
にーすけ4ヶ月、ちびすけだった頃の姿です。
やんちゃ過ぎて夜は眠らせてもらえない日々が続き、
ノイローゼ気味だったことが今となっては懐かしい。
なぜ夜中の3時になると物凄いスピードで部屋中を走り回るのか。
猛スピードにも関わらず、四つ角を直角にきっちり曲がれるのはなぜなのか。
とっちめたいやら不思議に思うやら。


乗っているのは布団の山。タワー代わりにしてました。
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このボールが大好きだった。今となっては見向きもせん。
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デジカメ買っておけばよかったよ…と、後悔は先にも役にも立ちません。
でも写真は写真で味があるし、思い出も然り。
これはこれで良いのだと思う。記憶は褪せないし。


今日は尿検査だった。
結晶は減少したものの、細菌は増えてしまっていた。その他は異常なし。
一進一退ですっきりせず、帰宅直後は心の中で雄叫びを上げる始末。
ぬおおおおお!うおおおおおお!
イライラしたって仕方ないんだけど。
ゆったり構えて治して行くしかないんだけど。
わかっちゃいるけどなんとやらで、どうにも焦ってしまう。だめねえ。


頑張ろうね。
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posted by 6 at 21:57| 埼玉 ☀| Comment(7) | TrackBack(0) | | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2005年11月15日

膀胱炎その後

先週土曜の尿検査の結果、血尿・細菌は治まったものの、
ストルバイトの結晶が出てしまっていた。
2度目の検査で発見された理由として考えられるのは、
膀胱内の炎症が治まったために結晶が降りてきたのではないかと。
かなりのショックで診察室でよろけてしまったが、
症状としてはまだ重篤ではないらしく、
とりあえず尿を酸性化させる作用のあるサプリメントで様子を見ることになった。
しばらくこれを続けてもなお尿のPHが下がらず、
結晶も見られるようならば、食事等も考え直さなければならない。

にーすけが去勢手術をしたのは1歳4ヶ月の頃だ。
早い時期に手術をすると将来泌尿器疾患にかかる可能性がある、
とまだ言われていた頃であり、かかりつけ医も同じ意見だった。
スプレーがいつ始まるかという危惧はあったが、体が充分に発育する方を選んだ。
食事にも気をつけていたし、私のそれよりも余程吟味していた。

でもなっちゃうときはなっちゃう。恐ろしやF.L.U.T.D.。
フード等、思い当たる節はなきにしもあらずなのだけど、
何分にも確実じゃないので文章にするには気が引けてしまう。

今はとにかく水分を取らせることを心がけている。
幸いPHチェッカーの色も良い感じになってきたし、
どうかこのまま良い方へ行ってくれればと思う。

ちなみに本猫は相変わらず元気です。
なんか「イヤッホウ!」とか言いながら走り回ってる感じ。しかも夜中に。


だからお昼に眠くなっちゃうのよね。

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reiさんのページからいらっしゃってくださった方には、
本当にがっかりするような内容のところで申し訳なく思っています…。
特に参考になるわけでも、詳細な闘病記が綴られているわけでもなく。
どうしてもにゃにゃこの辛さをそのまま文字に起こすことができず、
今年の夏の生活(Life)=にゃにゃこだったのに、
意識して上澄みだけを残すようにしていました。
でも多分、経験された皆さんと同じように、本当は心の中は地獄でした。

何か私でお力になれそうなことがあれば、何でも聞いてくださいね。

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posted by 6 at 13:36| 埼玉 ☔| Comment(2) | TrackBack(0) | | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2005年11月11日

置き物?

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陶器か何かで出来てそうな顔をしている。
何をそんなに悩んでいるのか。

昨日は採尿失敗につき検査できず。
頻尿も減り、血尿も目視では確認できないところまできた。
けどここからが勝負。きっちり菌を追い出さねば。

あああ!
1・アルフェ飲み忘れてる!
  危なかった。コレ飲むと、低血圧の自分でも朝目が覚めるのです。
2・図書館に本を返却し忘れた!
  手遅れだ。すみません、土曜日に返します。

サッサカサッサカ時間が過ぎてしまうのでびっくりする。
posted by 6 at 02:12| 埼玉 ☔| Comment(2) | TrackBack(0) | | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2005年11月07日

お昼寝

薬を飲まされてご立腹。
でもちょっと時間が立つと忘れてしまう。鳥か。鳥なのか。


びろーん
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あくび直後にバンザイ(なぜ?)
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ご満悦(手がガッサガサなのは見なかったことに…もうアカギレできてるよ(泣))
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ドラえもんだ!
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posted by 6 at 16:50| 埼玉 ☔| Comment(4) | TrackBack(0) | | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2005年11月06日

膀胱炎

土曜日、朝一で採尿できたので、その色の赤さにクラクラしながらも病院へ。
受付の方にブツを渡し終え、ふと院内を見回すともーのーすーごい混雑。
再びクラッと来るも、ひたすら我慢でじーっと結果を待つ。

待っている人間は暇だから、隣り合った人たちとのお喋りに余念がない。
検査の結果待ちだったこともあるが、私は病院で賑やかに話す気にはなれない。
隣に座ったおばちゃんが話したげなオーラを醸し出していたものの、
気づかぬ振りで雑誌を読みふけっていた。
その向こうで、以前飼っていた猫の話をしていたおばさんがいて、

「猫はどんなに体力が落ちていても自力でトイレに行く。
 用を足しながら体がフラフラと揺れていて支えないと倒れそうでも、
 自分でちゃんとしようとする。人間もああありたい」

と言っているのが聞こえた。
にゃにゃこもそうだった。歩くのを支え、トイレの中で揺れるのを支えた。
涙が出て困った。

他にも、やかましくて失礼で飼い主の責任を放棄しているような輩に立腹したり、
いろいろな種類の犬がいるのを見て「へえ!」と思ったりと、
なんだかんだあったのだけれど、いかんせん2時間待ちはしんどかった。

結果はやはり膀胱炎だった。
結石は見られず、PHも6.5と正常だったそうだ。
ついでにしていただいた検便も異常なかったが、
普段は見られない細菌があるという先生の言葉に驚いた。
病院から帰った日の夜中に採った物だったのだけど、
先生いわく「病院が相当ストレスになっちゃったんだと思います」。
にーすけ…(泣)

投薬は続いていて、最初こそご飯に混ぜた物をスムーズに飲んでくれたが、
今朝はすごく嫌がった。やはり錠剤にしてもらうべきだったか…。
今日もう一度相談して、可能なら薬を出し直してもらおうと思う。

特別元気がないということもなく、尿以外はいたっていつも通り。
だからこそ早く早く治してやりたい。
血尿の方は落ち着きつつあるんだけど、頻尿がなあ。もうちょっとだ。
なんにせよ時間がかかると思うけど、しっかり治します。


posted by 6 at 15:42| 埼玉 ☁| Comment(0) | TrackBack(0) | | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2005年11月04日

なぜだ

にーすけが頻尿&血尿になってしまった。
昨日トイレ関連のことを書いたからか。
書いたことが現実になるって、預言書かデスノートかって話ですよ。

昨夜、22時頃だったろうか。
いきなりトイレの往復が始まってしまったのだ。
8ヶ月の頃にも一度軽い膀胱炎をやっているのだけど、
そのときとまるで同じ状態だったのですぐわかった。
それ以来、水分補給とトイレの個数・回数には
本当に注意していたというのに。
トイレ砂に混ぜるだけの手軽なものではあるが、
PHチェッカーもきちんとチェックしていたのに。
いたのにいいいいい!うおおおおおおお!
泣きたい。

朝一で病院に行った。
膀胱の中に尿が溜まっていない状態からして、
結石性のものではないのでは、とのことだったが、
何しろ採尿できないので確実ではない。
多分前と同じ膀胱炎だろうとは思うのだが、
病名が何であれ、このタイミングでこれは肝を潰す。
早く早く良くなって。お願いだよ。
にーまでが病気になったら、正直正気でいられる自信がない。

食欲はあるから薬入りのご飯もペロリと食べたし、
鬼ごっこやボール遊びにもいつものように余念がない。
トイレが近いことだけがいつもと違う。

もうブログに変なことは書かないようにしよう。
書いたことが現実になるなんて、なんてこった。
こんなだったら、明日駅前で100万円拾うかもしれない。ふざけた話だ。
ジョニー・デップが家の隣に引っ越してくるかもしれないし、
出してもいない懸賞で、鮪の赤身のすんごい旨いところが当たるかもしれない。
なんて恐ろしい話だ。想像したくもない。
最悪、起きたら目の前にハードゲイチックな男がいて、
「正夢フゥーーー!」かなんか言われた日には!
嫌だ嬉しい怖い怖い。

気をつけていてもなってしまうのが膀胱炎だ。
早く治してやりたい。にーすけ、ごめんね。

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        許さん。

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2005年11月03日

西洋またたび中毒の男

キャットニップ大好き!でも一瞬だけね!
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両手で抱えてベロンベロン舐めていたかと思ったら、
電池が切れたかのようにプイッと素知らぬ顔。なんだお前は。

にんじんの形をしたキャットニップ入りのおもちゃ。
今も私の後ろで窓の外を見張りながら、腕に抱えています。
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今日すること。
にートイレ、3個のうち2個の砂の取り替え。
これから猫砂を大量に購入して来なければ。
ちなみにおからの砂に、尿のPHチェッカーを混ぜて使用中。
鉱物系→ひのき等の木系→おから系と流れてきたけど、
おからは色が薄くて血尿に気づき易いことと、
トイレに流せるところが気に入っています。
posted by 6 at 15:29| 埼玉 ☁| Comment(0) | TrackBack(0) | | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2005年10月24日

7:00am

朝方目が覚めたら、にーすけが窓際で珍しく猫になっていた。

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東向きの部屋だから夏は大変だけど、
今の季節、特に朝方はとても気持ちが良い様子。
本当は割りと厚めの生地なのに、
カーテンがいやにすっけ透けなのが気になるな。
posted by 6 at 15:00| 埼玉 ☁| Comment(5) | TrackBack(0) | | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2005年10月08日

寝子

猫はよく寝る。
羨ましいことこの上ないが、それが仕事なのだから仕方がない。
よく寝てるなーまったく可愛いったらありゃしないよ困ったね
等と思いながら近づいて行くと、コロリと転がりお腹を出して、
アピールなのか催促なのか、誘惑強制いやむしろ脅迫に近いあのポーズで、
人の眼をじーっと見つめてきたりする。
それに抵抗する勇気があるはずもなく、力なく撫でくり回して匂いをかいで、
名前を呼んだり(しかも裏声で)顎の下を擦ったりと、
なぜかニヤニヤしながら至福を感じたりもするわけです。
そんなこんなで気づくと3時間経過。一緒に昼寝しちゃってたりする。

不思議だ。本当に不思議だ。あのアピールに抗えたことがない。
添い寝しているうちに熟睡する確率は今のところほぼ100%。
猫の体からは睡眠誘導物質か何かが出ている。
抱いたときに感じるあの体温の何と絶妙なことよ。


肉球を触ると眠気3倍
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なぜいつも同じポーズなのか
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自ら挟まれに行く男
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猫はどこまでブサイクになれるか
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寝起きに残された恐ろしい爪跡と、その犯人(丸顔)
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既に肌寒いことも多いこの頃、夜寝ていると「布団に入れて」と
ポンポンと頭を叩かれることが多くなった。
布団を持ち上げるとのそのそと入って来て、私の左肩を枕にコロンと転がり、
やかましいほどゴロゴロと、本当に満足そうにする。
その姿からは、やっぱり昏睡に陥りそうなほどの
怪しい物質が放出されているに違いない。
posted by 6 at 12:44| 埼玉 ☔| Comment(2) | TrackBack(0) | | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2005年10月03日

四十九日

10月だというのに暑い暑い1日だったが、
2日はにゃにゃこの四十九日だった。
久し振りの日曜休みだったので、
用意をしながらチラ見していたTVの新鮮なことよ。
サンデージャポンっておもしろいなあ。
毎週見たいよ!これからは録画しようかな。

11時までにお寺に行く予定だったので、
割と余裕を持って家を出たにも関わらず、
この快晴のせいか道がすごく混んでいて焦った。
そうだよなあ。日曜日はお休みの日だもんな。
その感覚が失われて久しいことに今更気づく。

11時ちょうどに到着。
住職さんと挨拶した後、本堂に入った。
虫がいるなと思った瞬間に首と二の腕に痒みが。蚊め!

お骨と、いつも飾っている写真の入った写真立てを住職さんに預けた。
葬儀のときと同じようにお骨は仏前に置かれ、写真もその前に立てられた。

読経が響く。
眼を閉じて手を合わせる。
名前を呼ぶ。繰り返し呼びかける。
にゃにゃこ。にゃにゃこ。
私がつけた、何のひねりもない名前。
だけど柔らかくて、最上級に女の子チック。

名前を呼びながら何度も涙が滲んだ。
多分何度か水の中に顔を突っ込んだのだろう。

御焼香をと促され、父から順に立ち上がった。私は最後だった。
香を摘んで手を合わせた。何も考えなかった。
馬鹿みたいに名前を呼び続ける以外には。

全てが済むと、読経を終えた住職さんが言葉をかけてくださった。
「動物みんなそうだけどね、人間を絶対に裏切らないからね。
だから忘れられなくて当たり前だよ。気が済むまで一緒にいたらいいよ。
そうして、時々こうやって拝むのもいいことだよ」
お骨を手元に置いておきたいと言った私への言葉だった。

外へ出てもやっぱり真夏だった。おかしいな。10月なのにな。
住職さんに丁寧にお礼を言い、お寺を後にした。
これが区切りになるだろうか。
どこまで行っても人間の都合でしかないのだけれど。


片付けたあとに撮ったので写っていませんが、
今日はターキー付きのご飯でした。
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時折強烈ににゃにゃこの気配がすることがある。
トコトコと居間に入ってきて、
トコトコと網戸になっている勝手口に向かう、あのいつもの感じ。
全く怖くも不自然でもなく、「ああ、にゃにゃこが来てる」とだけ思う。

夜、日課になっているにーすけとの遊びの最中にもよく来るようだ。
1秒前まで羽の猫じゃらしに夢中になっていたはずなのに、
ピタリと動きを止め、首を伸ばして廊下に目をやるにーすけ。
そうなるとどんなに巧みに猫じゃらしを操っても無駄で、
にーすけは私を置き去りに目線の先へ行ってしまう。
1度や2度ではない。にゃにゃこの部屋にすっ飛んで行くこともある。

にゃにゃこにとって、家が二度と戻りたくない場所でなくてよかった。
よかったなあ。


街中が、少しずつ金木犀の香りに侵食され始めている。
気をつけないといけない。
あれにやられると見事に骨抜きになるのがまず過ぎる。
そんなわけで秋だ。
posted by 6 at 01:42| 埼玉 ☁| Comment(0) | TrackBack(0) | | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2005年10月02日

台風一過(12)

帰宅するなり居間のTVの上を片付けた。

にゃにゃこは人間が大好きな構われたがりっ子だった。
最初からお骨は持ち帰ろうと決めていたので、
後はどこにいてもらうかが問題だった。
車の中で相談した結果、出た答えがTVの上。
温かいし、家族皆の目線が常にある。
にーすけもそこには乗ることがないので、その点でも安心だった。

お骨を置き、ご飯を載せた皿をその前に置いた。
花と写真立ても用意しよう。可愛いのを買って来よう。

2階にいるらしく、にーすけの姿はなかった。
そして予想通りというか何というか、ご飯がほとんど減っていなかった。
気が小さく、割と神経質で、ハプニングにとても弱い。
私がいないと余計に食べなくなるのだ。
夜には食べてくれるだろうから心配はしなかったが、
心の中でただただ謝った。

廊下にはまだ一面のダンボール。ところどころによだれの染み。
冷凍庫の中には入りきらないほどの冷凍肉。
ターキー、羊、鶏に牛。レバーもあった。
台所には食べてくれなかった療法食の缶詰が箱のまま置き去りだ。
食器も増えた。用意したものを必ず食べてくれるとは限らない。
洗っている暇すら惜しかったので、同じ皿を何枚も買った。

にゃにゃこだけがいなかった。おかしな話だ。


父がペットの葬儀について電話した知人のMさんは、
いろいろ調べてくださっただけでなく、
お休みの最中だというのに娘さんと2人、車で奔走してくださった。
驚きました。
本当に本当にありがとうございました。

にゃにゃこに牛肉を分けてくださった焼肉屋さんのおかみさん。
父が後日亡くなったことと感謝の気持ちを伝えると、
「可愛がってたのに、あんなに大事にしてたのに」と、
私のことを大変心配してくださったという。
カルビ美味しかったです。
一番いいお肉をにゃにゃこのためにありがとうございました。

暑い中、毎日のように往診してくださった先生。
最後は私のわがままを通してしまい、失礼をすみませんでした。
けれど、受け入れてくださってありがとうございました。
通院が最大のストレスになってしまうにゃにゃこにとっては、
往診してくださることが本当にありがたかったです。
お世話になりました。

治療に関する本を何冊も貸してくれた弟のお嫁ちゃんもありがとう。
にゃにゃこがまだ外にいたときにも可愛がってくれて、
私としてもとても嬉しかったです。

店長、そしてシフトを代わってくれたSさんもありがとうございました。
店長のお母様になぜか私は褒められたそうなのだけれど、
理由もわからないまま、とにかくありがとうございました。

H、猫飼いの先輩としての知識と、にゃにゃこへの絶え間ない応援、
私への気遣い、差し入れや手製のにゃにゃこのオブジェ、
みんなみんなありがとう。

野良猫として現れたくせに、最後にゃにゃこはたくさんの人の心を動かして行った。
みなさん、本当に本当に、本当にありがとうございました。
にゃにゃこは幸せ者です。


あの時、冷たくなった体を撫でながら、私は勝手ににゃにゃこと約束をした。

にゃにゃこ、もうちょっと待っててね。
もうちょっとしたらそっちへ行くからね。
虹の橋っていうところがあるんだって。
そこは楽しくて素敵なところなんだって。
だからそこでお友達を作って、のんびり待っててね。

でももし、もしも待ちきれなくなって、
もうこれ以上辛抱たまらん!ってなったら、
生まれ変わっておいで。
子猫になって生まれ変わっておいで。
お姉ちゃん、にゃにゃこが子猫になってても絶対にわかるから。
一目見たら絶対にわかる自信があるから、
だから安心して戻っておいで。
にーすけがうるさくて嫌になるかもしれないけど、
みんなでまた一緒に暮らそう。
そうしよう。約束だよ。


水面から必死に顔を出しているような日々はまだ続いている。
平気なつもりでいても、うっかり何かに躓くことがある。
その拍子に潜ってしまって窒息しそうになるのは困りものだ。
骨壷が余りに小さいことや、もう触れないという事実も、
本当はまだ全然実感として湧いてこない。
この不在の大きさといったらどうだ。

知らぬ間に終わってしまった夏だったが、一生忘れない。
にゃにゃこ、また会おうね。
約束。
posted by 6 at 02:01| 埼玉 ☁| Comment(0) | TrackBack(0) | | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2005年09月30日

台風一過(11)

お寺に着く頃には既に真夏の快晴だった。
車を降りながらしみじみと嬉しかった。にゃにゃこに曇りや雨は似合わない。
本堂の中から住職さんが出てきて、私たちを招き入れてくれた。
母が、胸に抱いたにゃにゃこに向かって二言三言話しかけた。

当たり前なのだが本堂は広かった。
大き目の扇風機が1台あるだけだったが、
風通しが良いせいかとても涼しかった。
全体的に古びた印象で、逆にそれが気持ちを落ち着かせた。
蝉の声がやかましく、そのやかましさの分、生を感じた。
何を見ても聞いても命に繋がった。懸命に夏を生きていた。

見ながら聞きながら、用意されていた座布団に腰を下ろすと、
心の中に散り散りになっていた澱のようなものが、
底を目指して静かに静かに降って行くのがわかった。
奥に消えた住職さんが戻って来るまで、何度か深呼吸を繰り返した。

再び現れた住職さんは、母からにゃにゃこを預かると、
恭しく頭を下げて、掲げるようにして仏前に置いた。
そしてにゃにゃこの名前を再度確認し、私たちに言葉をかけた。
葬儀が始まった。

響き渡る住職さんの読経が心地よかった。
隣に座る母はひたすら手を合わせていた。
涙の波がまた襲って来たようで、何度も鼻をすすっていた。
離れて座っていたので父は見えなかった。
私は手を合わせて祈りながら、
静かな気持ちが加速して行くのを感じていた。

これで終わりだ。
にゃにゃこの苦しみはこれで終わりだ。

私ですらその記憶を毟り取って投げ捨てたい。
触れるほど鮮明に記録された苦しみの日々だった。
前の病院を退院してから8月21日までの丸ひと月。
たった1ヶ月が、半年にも1年にも匹敵するほどの毎日。
にゃにゃこはその日々をあの小さな体で耐え抜いた。
最期まで頑張り抜いた。

残された私たちの悲しみですら補えないほどの苦しみだったろう。
それを完璧に理解することができない愚かさに対しての罰が今の悲しみなら、
一生思い出して思い出して思い出して、
顔を、声を、触れた毛の手触りを、温もりを、
何度でも反芻して生きて行くだけだ。
後ろ向きでも構わない。今の自分にはそうするほかない。
にゃにゃこの苦しみが消えて、今は安らかでいるならもう何も望まない。

精進料理がない以外はまるっきり人間と同じような葬儀だった。
人間の自己満足以外の何物でもないが、
どこかにあるという虹の橋に行く手助けになればいいと思った。
猫に対しても全く手を抜かずに、
きっちりとお経を読んでくださった住職さんに、心底から頭が下がった。

終わりに四十九日の法要もお願いした。
都合のつく日曜日をということで、10月2日に行うことになった。
まだしてあげられることがある。にゃにゃこのために祈ることができる。

本堂を出るとやはり暑く、セミの声はフルボリュームだった。
眩しい眩しいと言い合いながら車に戻った。
今すべきこと、やれることは全力でやった。
完璧ではなかったかもしれないし、悔いが残るところもあった。
それでも表せる限りの愛情を傾けて、精一杯やった。
posted by 6 at 22:29| 埼玉 ☁| Comment(0) | TrackBack(0) | | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2005年09月25日

台風一過(10)

あの赤い袋に収められた骨壷を母が受け取ると、
ここでやるべきことの全てが済んだ。
この後お寺でお経を上げていただくことを確認して、
先に出る住職さんの車を見送った。

駐車場の砂利を踏み締める足元に現実味がなかった。
思考はとうに止まり、心も体も疲れ果てているのに、
疲れているという実感すら湧かないまま、ただ動いている体。
これはもしかしたら夢なんじゃないかなあと思った。何度も。
心が子供だった頃にすら逃げなかったその場所に、
冗談ではなく本気で悪夢の証拠を探そうとした。
確かに安堵した気持ちもあるのだが混沌としていて、
一歩歩くごとに乱れた。

車に乗り込み、事務所の脇を通るときに、
係の女性が「ご苦労様でした」と深々と頭を下げてくれた。
お世話になりました。お世話になりました。
心からの言葉だった。

火葬場を出て最初の信号で停まると雨が止んだ。
あんなにも大粒の雨だったというのに。
分厚い雲の切れ目からは光が差し込み、晴れの兆しを見せ始めていた。
「なにこれ」
「にゃにゃこの合図だよ」
「終わったことを喜んでるのかな」
不思議でたまらなかったが、そこににゃにゃこがいるとなれば全ての説明がついた。
母が、膝の上に置いた骨壷を愛しそうに何度も撫でた。

眩しかった。進むごとに気温が上がった。
真っ直ぐに続く道路は思いの外空いていて、スルスルと進めた。
信号で停まるたびに母の膝の上のにゃにゃこを見た。
運転なんかするもんじゃない。大事なものに肝心なときに触れない。
それにしても母のホールドぶりには眼を見張った。
感情の箍が外れっぱなしのようだった。

途中、トイレ休憩のためにコンビニに寄った。
店内に流れる音楽と「いらっしゃいませ」の声に、
その日初めて普通の日常に関わったような気がした。
朝から何も飲んでいないことに気づき、ジュースを買った。
どうせ剥がれ落ちるのだからと、日焼け止めのみで化粧はしていなかったが、
きっとそれすらも落ちたひどい顔なんだろうなと、会計しながら思った。
トイレで確認したらその通りどころか髪もボサボサで、
あまりのことにちょっと笑った。ひどすぎた。
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2005年09月23日

台風一過(9)

問い合わせの電話を切ってもなお延々と続く
愚痴混じりの話題から逃れたくて事務所を出た。
行くところもなく、また遠く離れたいわけでもなく、
とりあえず隣り合う建物に入った。あの祭壇のある部屋。

最初、にゃにゃこと共に入ったときにはまるで余裕がなく、
何がどうなっているのか全く眼に入って来なかった。
昼なのに薄暗いが、清潔で静謐な印象。
それほど広くはない室内。12畳ほどだったろうか。
縦に長く、壁際には棚のように小さく区切られたスペースがたくさん。
その一つ一つに名前が貼り付けられていて、
犬や猫はもちろんハムスターから猿に至るまで、様々な子達のお骨や写真があった。
ここで合同で供養されているのだろう。
心の中で手を合わせながら一つ一つを見た。

生前に好きだったご飯やお菓子。使い古されたおもちゃや首輪。
飾られた写真から、どれだけ愛されていたかが如実に伝わってきた。
声は聞こえなくても、そこここから漂う「とても幸せだった」という温かい記憶。
「楽しい思い出をたくさんありがとう。私たちの家族、○○へ」
写真に書かれたメッセージを読んで少し泣いた。
長い時間をそこで過ごした。


ブザーのような音が聞こえた気がして外を見た。炉のある建物からだった。
終わったのだろうか。
ほどなくして事務所から係の、あの上司の男性が出てきて建物に入り、奥に消えた。
何かを止めるようなガシャンという音の後、響き渡っていた大きな機械音が止んだ。
再び姿を現した男性は、隅にあった大きな扇風機のような物を
部屋の中央付近に運び、スイッチを入れた。
風。

音もなく滑るように運ばれて来た台は見覚えのある物だった。
風が当たる位置に置かれ、白い灰が2、3枚、花のように舞った。
男性は扇風機の頭の部分を調節し、風が当たっていることを手のひらで確かめた。
眼を凝らして見た。台の上に乗る白いもの。
充分に台が冷えた頃、私たちは呼ばれた。

にゃにゃこは真っ白だった。
使わざるを得なかったステロイドのせいで、
骨の色が変わってしまっているのではとの思いは杞憂だった。
母は反射的にまた泣いていたが、私は不思議と悲しくなかった。
ついさっきまでの、指に、この腕に残るにゃにゃこの感触からすると、
「これが骨です」と言われたところでピンと来なかったのかもしれない。

渡された箸で、指示された順番通りに骨を拾った。
住職さんと男性が、しきりに「きれいに残っているねえ」と繰り返した。
他の子の骨は見たことがないので比べることはできなかったが、
確かに頭も爪も尻尾の骨もきちんと残っていた。
ご飯を置いた場所にも形跡が残っており、邪魔だったかなあと心配になった。

骨とわかるものはほぼ拾い終え、両親は拾うことを止めたが私は箸を置かなかった。
どんな小さなかけらでも、もしかしたら骨ではなかったかもしれない物でも、
可能性のある物は全て拾った。拾い尽くして蓋を閉じた。
「もういいですね」と終わりを告げられそうになったが、
私は「もうちょっと」と首を振った。
明らかに骨ではない物、体内に残っていた便や灰も、
最後の瞬間までにゃにゃこと一緒にいたのだ。
そっと集めてビニール袋の中に入れた。
網と受け台の上には何もなくなった。

全神経が眼と指先、拾うということに集中していた。
鬼気迫る顔つきだったのだろうと思う。
皆無言で私が箸を置くのを待っていた。
住職さんが「そうだよね。全部拾いたいよね。そうだよ」と、
小さな声で呟いていたのは何だったのだろう。
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2005年09月21日

ハニー

にゃにゃこが旅に出てから今日で丸一ヶ月。
思いがけず長くなってしまった(すみませぬ)台風一過をちょっとお休み。

8月21日だから「ハニー」。これから8月21日はハニーの日となりました。
誰にも文句は言わせん。勝手に決めた。
はちみつの日は8月3日だそうだが、
可愛らしいにゃにゃこにはやっぱりハニーがしっくりくる。
ハニーハニー。私の愛するスピッツも軽やかに歌っていたなあ。
ハニーハニー It's so brilliant!!
そんなふうに軽やかに。

いきなり自由に使えるお金と時間が増えてしまって、戸惑った一ヶ月だった。
給料は全額治療費に使っていたし、自分の時間など言わずもがなだ。
困ったなあ。困っちゃったよ、にゃーこー。
だからいなくなっちゃ嫌だと言ったのにー。
でも、そっちでにゃにゃこが幸せなら我慢するよ。

にゃにゃこ。気が向いたら顔を見せてね。
しょっちゅう来てるのはにーすけを見ていればわかるんだけど、
私には気配しかわからない。それは非常にもどかしく切なく、
猫になりたいと本気で思う初秋の夜長なわけです。


家の庭に現れて間もなく。2003年のちょうど今頃だったかな?
ご飯は薬入りだったなあ。右目が腫れていて痛々しい。
050921_214106.jpg

馴れないわ怖いわで、双方おっかなびっくりだったなあ。
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かわいいよハニー!
DSC00130.JPG

(おまけ)
寝ぼけてるよにー!
050919_034805.jpg


心配をかけてしまってすみませんでした。
優しい言葉をたくさんありがとう。本当に心強かったです。
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2005年09月18日

台風一過(8)

1時間以上かかるし、ここにいると(にゃにゃこの)においがついてしまうからと、
別室に移るよう言われた。意味がわからなかった。
1時間でも2時間でもいくらでも待てる。
においがつくことは禁忌なのか?
単に嫌悪感としての問題ならばそんな忠告は無意味だ。
にゃにゃこはあそこにいる。
一番近くで最後まで見届けることの何がいけないのか。
頭の中をぐるぐると言葉が巡った。
押し出された言葉は「ここで待ちたい」という一言だったが、
やっぱりなだめられて事務所へ移動させられた。
わがままで強情で子供。
普段の自分からはまず考えられない状態だった。

事務所ではパイプイスに腰掛けながらぼんやりとしていた。
冷たいお茶を出されたが、飲む気にもなれなかった。
どんどん強くなる雨音がうるさかった。

係の人が持って来た名簿に、住所や氏名、にゃにゃこの名前などを書いた。
何枚かページを繰ったが、享年を見ると犬も猫も皆そこそこのお年寄りだった。
にゃにゃこの「推定8歳」が物凄く若く感じられた。
骨壷のカバーを白と赤から選ぶよう言われたが、
どちらの色もにゃにゃこにはしっくりこなくてしばらく悩んだ。
女の子は赤が多いと係の人も言っていたし、私もそう思って赤にしたが、
本当はどうでもよかった。
それがどんな問いであれ、ああいった状況で「選択」を迫るのは無慈悲だ。
普段よりもずっと馬鹿で判断力に欠け、頭の中が真っ平らな状態だというのに。

途中、問い合わせの電話が入った。
ゴールデンレトリーバーを亡くした人からで、火葬についての話だった。
された質問や話が、係の人にとっては「お話にならない」内容だったようで、
電話を受け、それを上司らしき男性に伝えていた女性は、
話を取り次ぐたびに呆れたような声を上げる上司に戸惑っていた。
対応する女性と呆れる上司、上司と話す住職さんの声が飛び交う部屋で、
死が現実として日常にある生活を思った。

電話の主は「最期に一目会わせたい人間がいる」と言っていた。
しかし遺体の状態がもう厳しく、限界らしかった。
レトリーバーくらい大きいと、家庭での完璧な保冷はまず難しいだろう。
「そんな状態で何を言っているのか。すぐに焼くのが当たり前だろう。
今は夏なんだ。ましてや犬なんだ」
電話の主だってわかっているだろう。
目の前で朽ちていくのを見ているのは他ならぬ自分自身で、
話では伝わらない臭いや、伝えられない状態もあるはずだ。
理屈と感情では話が交わることはなく、どちらが悪いということでもない。
会わせたい人が間に合って、無事犬に会うことができたらいいと思った。

飛び交う声を押しやるようにしてイスから立ち上がった。
ガラス戸の前に立って雨降りの外を眺めた。
いつの間にか母が隣に立っており、空を指差した。
「にゃにゃこ」
指の先にはあの煙突。雨をものともせずに煙が立ち昇っていた。
「にゃにゃこが上って行ってるね」
「そっか、にゃにゃこか」
同じようなグレーの空だったけど、はっきりと見えた。

にゃにゃこはもう痛くない。辛いこともない。
それだけが救いだった。
posted by 6 at 01:34| 埼玉 ☔| Comment(0) | TrackBack(0) | | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2005年09月10日

台風一過(7)

多分住職さんにだったと思うのだが、
祈り終えると、隣接する大き目の建物に移動するよう促された。
たった今入ってきたばかりの入口を一歩出て、右を向くとその建物の入口だった。
かなり広いリノリウムのツルツルとした床。病院のようだなと思った。
奥には、生まれて初めて見たのにそれとわかる大きな炉。
ここなのか。
あの煙突が刺さっていた建物。これが。

せっかく作って貰った棺だったが、
お骨を拾うときに木の灰がとても邪魔になってしまうとのことで、
そのまま送らせてもらうことは叶わなかった。
係の人が台と鉄(だと思う)でできた大きな黒い網のような物を運んで来て、
その上に安置するように言った。
「直に置きたくない、せめてタオルを敷きたい」と訴えたが、
棺を入れられないのと同じ理由で断られた。
半泣きで何度もお願いした。あんなに必死だったことはなかったかもしれない。
でも結局どうにもならなかった。
きっと私と同じ気持ちであったであろう父になだめられ、
「にゃにゃこのお骨を綺麗なまま残そう」という言葉に引かざるを得なかった。
今でも悔しい。

一つ一つをきちんと感情を持って記憶していようと決めていた。
だから確かにここまでははっきりと覚えている。
記録することを心がけたので感想を書いていないところが多いが、
しっかり記憶している。残っている。
しかしこの先は、映像の中にいる自分をただ見ているだけのように、
感情がすっぽりと抜け落ちている。
何を感じてどうしたかったのか思い出せない。
途中ひどく泣いて左眼のコンタクトレンズがずれてしまい、
ぼんやりとしか見えない眼でにゃにゃことお別れするのは絶対に嫌だと、
皆に待ってもらって鏡のある場所まで行って直した。
思い出すことができるのは、その「嫌だ」という感情くらいだ。

にゃにゃこを安置したのは誰だったのだろう。
花を手向け直し、おもちゃやタンクトップを置き直したのは。
私は包んでいたビニール袋から出したご飯と、
ペットボトルから器に移した水を用意しただけだった。
泣いている間にすべてが済んでいた。

住職さんに写真を撮っておくように言われたので撮った。
何枚も何枚も撮った。ピントが合っているか否かももうわからなかった。
住職さんの「幸せな子だ」「きれいだ」という言葉が、
少しも沁みることなく流れて行った。
幸せだったのだろうか。
あの最後の日々が焼きつく私には罰のようだった。

係の人がにゃにゃこの乗った台を運んで行く。
「にゃにゃこ、にゃにゃこ」とうわ言のように口走りながらそれに付いて行く。
花とご飯と好きな物たちに囲まれたにゃにゃこ。
何度見ても小さくて可愛らしい。涙でぼやけた眼にもはっきりと映る。
炉にセットされた台の上。
眠っているだけのような顔をして少しずつ遠ざかって行く。
危ないからここでと注意された一歩前で見つめる。
母のすすり泣く声。眼の端には父が手を合わせる姿。

大きな音がする。ゆっくりとシャッターが閉まって行く。
姿勢を低くする。「にゃにゃこ」
膝を折る。「にゃにゃこ」
しゃがみ込む。
一生忘れない。待ってて。忘れないから。
「にゃにゃこ」

シャッターが降り切るそのときまで、
降り切ってもなお名前が止まらなかった。
入れてあげられなかったタオルを両手で握り締めていた。
少しも気づかなかった。
posted by 6 at 07:18| 埼玉 ☔| Comment(0) | TrackBack(0) | | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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