2005年06月29日

2歳

何分にも野良出身なため定かではないが、6月でにーすけは満2歳になった。

仔猫時代に一番参ったのが寄生虫だった。
もうこれが駆虫しても駆虫しても落ちない。
やっと終わった!と安心したそばから別の虫が見つかる。
多分寄生虫の9割は経験済みだと思う。虫の野郎!タダ飯食いやがって。

最も大変だったのが原虫のコクシジウムだったなあ。
飲みたがらない薬との闘い。トイレの度にトイレ砂を全取替え。
コクシ駆虫の時期を思い出すと鬱になるほどに。辛かった…。
にーすけも変に甘くて臭い薬を飲まされて、さぞ辛かったろうな。
病院の先生は「小さいながらにいろんな経験をしてきたんだろうねえ」と。
何を食ったんだ何を。

家に迎えて3日目くらいの頃、朝方ふと目が覚めたら、
布団をかけた私の胸の上ににーすけが乗っていて、
じーっと私の顔を覗き込んでいた。不思議そうに。
薄目を開けて見ていたら、そーっと手を伸ばして私の頬を触った。
ポテポテ、ポテポテ。確かめるように何度も何度も。
繰り返すうちに満足したのかそのまま胸の上で寝てしまったが、
その姿を薄目で見ながら、一生大事にしようと思った。
ここに来てよかったと思ってもらえるよう精一杯努力しようと。

実際はいたずらっ子でやんちゃ坊主だから叱ってばかりだ。
にゃにゃこが来てからはにーすけだけを相手することができず、
きっと寂しかったりむしゃくしゃしたりしているんだろうと思う。
たまにおしっこを布団カバーの上にするのが抗議なんだろう。ごめんね。

だけど可愛くて可愛くてたまらない。
仔猫時代が一番可愛いと言われるが、
私は仔猫より今、昨日より今日のにーすけが可愛い。
可愛い気持ちは刻々と更新されていて、忙しいことこの上ない。

私の家を選んでくれてありがとう。


ご飯時になると「ごっはーん!」と喋る男
suke.jpg
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2005年06月21日

越えた。頑張った。

一時は家族会議が開かれるほど危ぶまれたにゃにゃこの状態だったが、
にゃにゃこの頑張りと点滴のおかげで何とか落ち着いたようだ。

夕方病院に行って来たのだけど、点滴の針を刺されるときに
いつものように怒ったことがとても嬉しかった。
先生も「怒る元気が戻ってきたねー。よかったよかった」。
最近は5日に1回だった点滴だけど、本調子に戻るまで集中して続けることにした。
病院大嫌いなにゃにゃこにはもう少し我慢の日々だ。ごめんね。

昨夜からは食欲も出てきたし、今朝も美味しそうに8割位は食べた。
家の中をパトロールしていたときに、母親を踏み付けていたのは笑った。

よかった。にゃにゃこの頑張りには本当に頭が下がる。
正直もうだめなのかもしれないと一瞬思ったが、
そうやって諦めるのは人間だけなんだろう。
猫は1日1日を生きている。

にーすけはいつものようにちょっかいを出したりせず、
ただにゃにゃこに寄り添っていた。
一緒に寝ている姿を見てちょっと泣いた。


ダンボールがエラいことになっています

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posted by 6 at 20:19| 埼玉 ☁| Comment(3) | TrackBack(0) | | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2005年06月20日

まだ早い

どこにも吐き出せないからここに書く。

にゃにゃこの具合が思わしくない。
一昨日までは調子よかったのに。
こんなにいきなり来るものなのか。

病院の先生には「この子は物凄く頑張ってる」と言われた。
検査結果の数値を見ればそれは素人にもわかる。
通常の生活を送っているとは思えないほどの値なのに、
にゃにゃこはご飯をきちんと食べ、にーすけと追いかけっこをしていた。

だからこれ以上頑張れなんて言えない。
にゃにゃこが苦しむのは何より辛い。

だけどまだ一緒にいたい。完璧にエゴだとわかってるけど。
まだ早い。まだ早いよ。

今は普段休んでいる場所とは違う、ケージの中で香箱を組んでいる。
体ばかりデカくて無力な自分が腹立たしい。
こんなに使えない人間だとは思わなかった。

にゃにゃこ、ごめん。
でもまだ一緒にいようよ。


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2005年06月17日

ねこのせかいもむずかしい

野良時代、にゃにゃこは雄猫にモッテモテだった。
この辺りにはなぜか雄猫が多く、雌は滅多に見かけない。
そのせいもあるのかもしれないが、にゃにゃこはとにかくモテた。

庭で昼寝をしているところへ雄猫。
テケテケと散歩をしているすぐ後ろを雄猫。
にゃにゃこは無関心の様子でいつも知らん振りを決め込んでいたが、
いずれの雄猫も自分の存在をアピールするかのごとく、
ニャアニャア鳴きながらにゃにゃこに会いに来ていた。

そんなクールビューティーなにゃにゃこが、
自分から積極的に鼻挨拶(猫同士がするあれです)をしに行った猫がたった1匹。
それがにーすけのお父さんだった。
もちろん定かではないが、体つきや毛の色、何より顔がそっくりだった。

お父さんの縄張りは細い道路を1本挟んだ向こう側の住宅街で、
基本的にはうちの近辺ではないと思うのだけれど、
その頃はたまたま何度か見かけた。
いつももう1匹の猫と一緒だった。
多分にーすけのお母さんなんだろうと思う。いかにも洋風の猫だった。
こげ茶色の靴下を履いた足と、
茶色から白へのグラデーションの毛色がとても綺麗だった。

そんな2人(2猫か)から生まれたにーすけは、
チビの頃は動物病院で感嘆の声が上がるほど可愛らしかった。
診察台に乗せたとき、助手の女性が「うわ、可愛い……」と唸るのを聞いて、
返事に困って「でも野良です」とよくわからない答えを返したこともあった。

そんな可愛かった仔猫時代を経て、
今やウナギイヌ並みの胴長猫となったにーすけだが、
相変わらずにゃにゃこに冷たくされている。
もうハナもひっかけないとはこのことだろう。

にゃにゃこさん、お父さんをリスペクトするなら息子も一つ頼むよと、
私は泣きそうな気持ちでお願いしたいわけです。
にーすけは常ににゃにゃこのそばにいたい。
だが悲しいかなにゃにゃこはクールビューティー。
鼻挨拶も気が向いたときにだけするのみ。

最近は同じ布団の上で昼寝するくらいにはなったものの、仲良しとは程遠い。
嫌い合っているわけではないことが救いといえば救いか。

いつか猫団子が見られるかねえ。


切ない片思い
DSC00145.JPG DSC00136.JPG 知ったことではない



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2005年06月10日

続・猫話

にーすけはある日突然現れた。

にゃにゃこがドーンと姿を現す2ヶ月ほど前だったと思う。
夏の夕方で仕事帰りだった。
自宅前のポストの下に、丸いものがあった。
花好きな母で、庭中にいろいろなものを節操なく植えているのだが、
その場所の緑と緑の間に、グレーの丸いものがあった。
なんだ?と足を止め目を凝らして見ると、どうも生き物。
両手くらいの大きさで、グレーの毛の、ホワンホワンな生き物。
もっとよく見ようと思って屈もうとした瞬間、
それは跳ねるように飛び起きて、裏庭の方へと猛スピードで駆けて行った。
猫だ!しかも殺人的に可愛い仔猫だ!

通りから奥まった場所にあり、隣は畑、隣家は留守がちで人気はあまりない。
当時は芝生だったうちの庭は、どうも猫にとっては居心地がいいようで、
それからもにーすけはちょくちょく昼寝しに来ていた。

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これは家に迎えてからだけど、基本的にこんな感じで、
いつも緊張感なく可愛らしく寝ていた。
人間の姿が見えるとすっ飛んで逃げていたが、
ある日私が庭に出ていたとき、背後で必死な声が。
驚いて見るとにーすけ。いつでも逃げられるような体勢で、
両手両足を突っ張って何かを訴えている。腹ペコなのか。
何もなかったのでとりあえずミルクを出すと、あっという間に平らげた。
お腹を触らせてくれるようになったのは、それから数日後のことだった。

うちは両親ともに動物が苦手だったので、
これまでは飼うことなんて考えられなかった。
子供の頃は何度もお願いしたが、絶対に飼わせてもらえなかった。
その両親の心をにーすけは溶かした。
仔猫特有の可愛らしさと好奇心で、ズカズカと親の心に入り込んでいった。
「家に入れる」と言った私に、困った顔をしたものの反対はしなかった。

今はこんな顔で我が物顔だ。

DSC00125.JPG

にーすけが来てから家中が明るくなった。
って別に沈鬱な家庭というわけでは全くなかったが、より明るくなった。
通院している母にとっても、明らかによい影響を与えているようで、
いくらか体調も良くなったように思う。
なによりにーすけがいなかったら、
にゃにゃこを迎えることができなかったかもしれない。

やんちゃで遊び好きで甘えん坊、
だけど人見知りでトラックのバック音が大嫌い。
特技はサッカーと競馬(パカラッパカラッとほんとに馬みたいな足音がする)、
そしてにゃにゃこのことが大好き。
私のライフワークと勝手に思い込んでいる旅に、
なかなか出かけられなくなったことは確かに痛いが、
それを補って余りあるほどのものを貰っていることは間違いないと思う。

そろそろにー・にゃにゃのご飯の時間だ。
posted by 6 at 09:06| 埼玉 ☀| Comment(0) | TrackBack(0) | | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2005年06月07日

猫話

2年前のある秋の夜、その頃の日課だったドライブを終え、車から降りた。
玄関の前で鍵を開けようとポケットを探っていたら、
背後に何とも言えない視線を感じた。
振り向くと猫。それもこんなの。

nyanyaco.JPG


家の前は近所のアパートの駐車場なのだけれど、
そのコンクリートブロックの壁の上に両手をついて、ドーンとこっちを見ていた。
後日わかったことだが、当時この猫はひどい風邪を引いており、
右目が腫れ上がっていてほとんど開いていない状態だった。
この顔でその目である。
なになになになに、なにあの猫!
動物と暮らした記憶といえば、カブトムシ・クワガタ・金魚メダカのみだったので、
夜の闇に浮かび上がるその猫に本当に驚いた。

どうも斜め前のアパート(住宅街なのでアパートが乱立してる)の住人が、
食事の残りを猫たちに提供していたらしかった。
ゴミ置き場から離れているうちの駐車場に、
しばしば魚や鳥の骨が放置されている理由がやっとわかった。

それからもしばしばその猫を見た。
見るたびに風邪はひどくなっているようだった。
クシャミしては鼻水を飛ばし、苦しそうに咳込んでいた。

生粋の野良だろうと思われたため、
ただでさえ大きい動物が怖い私は余計に触ることができず、
ご飯で釣って写真を撮り、その写真を持って動物病院に行くことで精一杯だった。
獣医さんは顔のアップの写真を見て風邪と診断した。
薬を出して貰い、ご飯に混ぜてそれを飲ませた。
対処療法でしかなかったものの、確かに良くなった。

当時は事情があって家では飼えないと思い込んでいたため、
ご飯の面倒を見たからにはせめて不妊手術まではと、
ボランティアの方に捕獲器を借りた。
あんな顔だが女の子で、人間のわがままで勝手なことをしていいのか
手術当日まで悩み続けたが、
「子供を産めばその分寿命も縮む」というボランティアの方の言葉を信じた。

それからこの秋で2年になる。
3月に新たな病気が見つかった。
うちの母親と同じ病気のせいもあり、今度は迷わず家に迎え入れた。
野良時代が長いことを危惧していたが、トイレも1回で覚え、
外に出たがったのも最初の1ヶ月半だけだった。

もっと早く家に入れるべきだった。どれだけ後悔しても遅い。
この2年間、常に罪悪感があった。バカだな。私は本当にバカだ。

今は週2回の通院で、体調も悪くはなく、それなりに楽しく過ごしているようだ。
後日書くことになると思うけど、家にはもう1匹猫がいて、
その猫ともようやく打ち解けてきた。
今も一定の距離を置きつつ、仲良く昼寝している。

年齢不詳で、年寄りにも(家に入れてから歯が抜けた)
若者にも(ネズミのオモチャを追いかけるときはマッハの速度)見えるにゃにゃこ。
昭和の香り漂う母親の布団の上で。

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posted by 6 at 16:12| 埼玉 ☁| Comment(0) | TrackBack(0) | | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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